パプアニューギニア マッドマンコーヒーの香りをお届け。
マッドマン=泥男の伝承を持つ民族のコーヒー。力強いボディが特徴。
そんな彼かのストーリーをご紹介。
マッドマンの血を引く農園主。

シウェット・プランテーションの農園主ピーターさんは、マッドマンの血を引く民族系の一つ、オネトレフォ族の出身です。
1953年に彼の祖父が始めたこの農園は、現在約45ヘクタールの広さがあり、周辺の民族や氏族ごとに16のブロックに区画分けされています。
ピーターさんは、それぞれのブロックの管理を地元の人々に任せ、コーヒーの販売先の選定も含めて裁量を与えることで、
皆が「自分たちも農園主である」という意識を持てるよう努めています。
とはいえ、多くの人々は信頼を寄せるピーターさんが所有する加工場に、自らの意思でチェリーを持ち込んでいます。
手を抜かない

彼らの農業は非常に丁寧で、コーヒーの木はアカシアの木陰の下、2メートル四方の間隔を空けて整然と植えられています。
雑草の管理も怠らず、緑肥をすき込むことで土壌の栄養もしっかりと維持されています。
黒々とした肥沃な土は、何でもよく育ちそうな力強さがあり、小規模な区画でもカットバックが適切に行われていることから、
地域全体で木の管理が行き届いている様子がうかがえます。
泥男=Mudmanの逸話

このコーヒーが栽培されているアサロという土地にはこんな逸話があります。
アサロではその昔、ほかの民族との戦いが絶えなかった。勝利しては、相手のブタを奪い取り、
女性を奪い取り、逆に負けると全てを奪われた。そんな日々を過ごしていたある日。強い民族が村を襲った。
彼らの強さは予想以上で、こりゃたまらんと村人は逃げたが、逃げ遅れた一部の村人は命からがら沼の中に体を埋め、
全身泥まみれになった。泥から頭を出し息を殺して相手の民族たちが通り過ぎるのを待つ。
敵は目の前にいる。強豪民族は彼らの逃げ足を追ってきたが、沼のそばでその足跡が消えていることに驚き、混乱する。
泥の中で息を殺しながら待つ彼らが見えていないのだ。

「よし、今ならば敵の意表を突くことができる!さぁ戦おう!」勢いよく泥から飛び出すと、
強豪民族は慌てふためき、泥のお化けが襲ってきたと勘違いした。消えた彼らの代わりに、いきなり泥が襲ってきたからだ。
敵は退散、泥にまみれた村人たちは勝利した。こうしてアサロの村人たちは、
恐怖を利用して敵を追い払うことで戦いを避ける手段を覚えた。泥で体を覆い、
粘土や石など身近にあるもので恐ろしい仮面を作ることで、村を敵から守るのだ。
そんな逸話にちなんで、この村の人々は「泥男(Mudman)」と呼ばれるようになった。
そんなMudmanの逸話が残る
パプアニューギニアの香りを楽しんでみませんか?
コーヒーの香りで、パプアニューギニアを楽しんでみましょう〜